さまざまな同調行動

多くの人が選んだものはよいものだと思い、
同じものを選ぶ。

自分だけ違った意見を言って孤立すること、
間違うことを恐れる。

行列店に行きたくなる
まわりと意見を合わせる

黒いリクルートスーツを選ぶ
黒しかダメなわけではないが、多数派である
黒を選んでおけば無難。

ルールを多くの人が守るからこそ、社会が混乱しなくてすむ。

私たちは、知らず知らずのうちにまわりに合わせて行動していることがあります。
同調行動の例をいくつか見てみましょう。

「行列ができている」=「多くの人が食べに行っている」=「きっとおいしいはず」。

そう考えてしまうの
は、人は皆「ケチ」だからです。
といっても、この「ケチ」とは、お金を出し惜しむという意味の「ケチ」ではありません。
人は、あまり興味のないことや、情報や知識を十分にもっていないことについては、極力少ない労力で判断しようとします。
こうした心理傾向を「認知的ケチ」と言うのです。

私たちは毎日、小さなことから大
きなことまで、さまざまな選択をし
ながら生活しています。

その1つひ
とつについて、自分だけの力で判断
するのは大変なことです。

選ぶための労力は省エネしたい

WORD 認知的ケチ…何かを判断するときにかかる労力を、なるべく少なくしようとすること。
認知的節約家」「認知的倹約家」などとも言われる。