欲求が満たされず、ストレスを抱えたとき、私たちは何らかの形でそれを解消しようとします。
こうした心理的作用を、「 防 衛 機 制 」と言います。

現実をそのまま受け入れるとあまりに精神的な負担が大きい場合に、自分を守ろうとする心の働きです。

例えば、専門用語などを使い、物事をやたらと難しく語るのも、「知 性化」と呼ばれる防衛機制の一種。

こうした人は、自分の感情や欲求に真正面から向かい合うのを避け、知性の世界に逃げることで自分を守っています。

自分の気持ちを素直にさらけ出さず、知識を得ることで欲求をコントロールしようとしているの
です。

まわりからは「理屈っぽい」などと思われるタイプです
また、知性化は自信のなさの裏返しである場合もあります。

自分に能力があることを必要以上にアピールしたいがため、ついつい物事を難しく語ってしまうのです。

防衛機制は、決して悪いことではありません。

欲求不満を正面から受け止めすぎると、精神を病んでしまうこともあります。