たいていの占いは、「当たる」ようにできています。
診断結果には、あいまいなことしか書かれていないのに、それを自分だけに当てはまっていると思い込んでしまうのです。
これを「バ ーナム効果」と言います。
特に、「協調性もあるけれど、本当は頑固なところもあります」のように、二面性を指摘されるとそれらしく聞こえます。
そして、一度「当たっている」と思うと、占い師を信用するようになるため、アドバイスも素直に聞き入れるようになります。
ではなぜ、占いは人気があるのかというと、「自己認知欲求」を満たしてくれるため。
これは、自分のことをもっと知りたいという欲求で、誰もがもっているものです。
なかでも、すでに自分が知っている情報を改めて思い知ることを「自己確認」、今まで自分が知らなかった情報を初めて知ることを「自己拡
大」と言います。
このうち、より大きな満足感を得ることができるのは、自分では気づいていなかった長所など、自己拡大的なよい情報をもらったときだと言われています。
つまり、占いは当たってもうれしいし、当たっていなくても、自分の知らない自分を知ることができてうれしい、となるわけです。
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